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エクスペディション33の快勝がファイナルファンタジーにターンベース戦闘の再考を促す

By LaylaOct 11,2025

Expedition 33's Success Spurs Final Fantasy to Reconsider Turn-Based System

『エクスペディション33』の成功を受け、『ファイナルファンタジー』がターン制システムへの回帰を検討中。スクウェア・エニックスがターン制バトルへの見解と、シリーズ生みの親退社後の苦境を語った。

『ファイナルファンタジー』、クラシックゲームプレイ回帰の可能性

スクウェア・エニックス、ターン制の遺産を受け継ぐ

Expedition 33's Success Spurs Final Fantasy to Reconsider Turn-Based System

スクウェア・エニックスはターン制バトルを自社のアイデンティティの中核と位置づけ、『ファイナルファンタジー』の原点回帰を示唆。6月25日の株主総会では、新作『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』の戦略に焦点が当てられた。

6月26日、Game's Talk.netは株主ユズ氏が「主力IPの年次リリース」と「ターン制ゲームプレイの復活」を要請したと報じた。ユズ氏は『クレールオブスキュア:エクスペディション33』が33日間で330万本を売り上げた成功例を挙げ、このジャンルの持続的な魅力を強調した。

Expedition 33's Success Spurs Final Fantasy to Reconsider Turn-Based System

スクウェア・エニックスは『エクスペディション33』の好調な実績を認め、今後の企画に影響を与える市場動向を注視中。同社は「ターン制RPGはスクウェア・エニックスの礎」と表現し、自社の遺産としての重要性を訴えた。

ファンからは『ファイナルファンタジー』のクラシックゲームプレイ復帰を求める声が長年絶えない。近年の『FF7リメイク』シリーズや『FF16』はアクション寄りの仕様となり、プレイヤー間で議論を巻き起こしている。

Expedition 33's Success Spurs Final Fantasy to Reconsider Turn-Based System

リアルタイムバトルへの移行は若年層の獲得が目的だった。2022年6月のファミ通インタビューで、『FF16』プロデューサーの吉田直樹氏は「現代のゲーム機ではコマンド式よりキャラクター表現が重視される」と指摘。世代間のゲーム嗜好の違いを認めた。

「優劣ではなく、世代によって好みが大きく分かれる」と語る吉田氏だが、次回作ではコマンド式アプローチを採用する可能性も示唆した。

スクウェア・エニックスはターン制ジャンルを重視し、『FF16』の成功後も同系統のRPG提供を計画。ファンは同社がどうターン制バトルを再導入するか注目している。

坂口氏退社後のスクウェア・エニックスの苦境

『ファイナルファンタジー』作曲者の植松伸夫氏が最近明かしたところでは、シリーズ生みの親・坂口博信氏が2003年に退社した後、スクウェア・エニックスは混乱に陥ったという。当時のスクウェアの財政難を機に退社した坂口氏は2004年にミストウォーカーを設立。

植松氏のポッドキャスト『NOBIYO To Isshoni』最新回で、二人の『FF』レジェンドはスクウェア・エニックス(当時スクウェア)時代、特に坂口氏の退社について回顧した。

Expedition 33's Success Spurs Final Fantasy to Reconsider Turn-Based System

植松氏は坂口氏を「社団よりも大学サークルに近かった」スクウェアの「大親分」と表現。「彼がいなくなると組織が崩壊した。ここから逃げねばと思った」と振り返る。

苦難の過去を認めつつも、植松氏はスクウェア・エニックスがゲーム作りを継続したことを称賛。現在もフリーランスとして複数の『FF』プロジェクトに関わり、良好な関係を保っている。

2004年の退社以降、坂口氏と植松氏は様々なプロジェクトで協力。現在は『FF6』の精神的な続編を計画中だ。

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